A Study of Interference-Aware Channel Segregation for HetNet Using Time-Division Channels

2. IACS-DCAの動作 各 BS は全チャネルの平均 CCI 電力を記録した干渉テー ブルを持っている.各 BS は,周辺 BS が報知するビーコ ン信号を観測して全チャネルの瞬時 CCI 電力を測定し,平 均 CCI 電力を更新する.次に,平均 CCI 電力最小のチャネ ルを一つ選択して使用チャネルとし,ビーコン信号を送信 する.各 BS は,一定周期で上記の動作を繰り返す. 3. 計算機シミュレーション 計算機シミュレーション諸元を表 1 に示す.図 1 に示す ように C=8 個のチャネルを考える.HetNet の BS 配置の一 例を図 2 に示す.六角形の大セルの中央に MBS を一つ配 置し,NSBS=29 個の SBS を大セル内に配置する.各 BS(MBS と SBS)は,C=8 個のチャネルの中から平均 CCI 最 小のチャネルを使用チャネルとして選択する.平均 CCI 電 力の計算には,忘却係数を 0.99 とする一次フィルタを用い た.また,パス損失は距離減衰のみを考慮した. シミュレーション試行毎に NSBS=29 個の SBS を大セル内 にランダムに配置し,各小セル内に 1 台の静止端末(UE)を ランダムに配置した.各 BS が 2000 回だけ干渉テーブルを 更新した後に下りリンクの受信信号対干渉電力比(SIR)を測 定した.上記試行を 300 回繰り返すことで,受信信号対干 渉電力比(SIR)の累積分布関数(CDF)を算出した. 図 3 にセル全体での下りリンク受信 SIR の CDF を示す. 比較のために,MBS の送信を停止した場合(SBS 間 CCI の み)の受信 SIR 特性を示す.図 3 より,MBS が送信してい る場合でも,MBS が送信を停止している場合から受信 SIR の劣化がほとんどないことが分かる.このことから, IACS-DCA により,MBS から SBS への強い CCI を回避し たチャネル配置が自律的に形成されていることが分かる. 表 1 計算機シミュレーション諸元